舶匝(はくそう online_checker) on GETTR : #小説 「 #天皇制最期の日 」
(51 「ピンク」と「坊主ヘッド」四)
「坊主ヘッド」は、役員と「ピンク」に、電気工事屋のIDを渡した。
役員は半笑い。
「アイコ電機……勇気ある社名だなぁ。」...
#小説 「 #天皇制最期の日 」
(51 「ピンク」と「坊主ヘッド」四)
「坊主ヘッド」は、役員と「ピンク」に、電気工事屋のIDを渡した。
役員は半笑い。
「アイコ電機……勇気ある社名だなぁ。」
「坊主ヘッド」は、
「邪心の眼は、こんなことにも気付けません。」
と真顔で返す。
「ピンク」は、IDに首を傾げる。
「髪、違ーう。」
「写真は適当に作りました。
なので、頭にタオルを巻いてください。」
「どうやって?」
「……屈んでください。」
「坊主ヘッド」は、屈んだ「ピンク」のスキンヘッドに、タオルに手早く巻き付ける。
「出来上がりました。」
「ありがと。」
役員は二人のやり取りにニヤニヤ。しかし、二人の足元に目を向け、血の気が消えた。
「おい、靴は?」
「坊主ヘッド」は、
「邪心の眼は、こんなことにも気付けません。」
と真顔で返し、付け加える。
「そもそも、車移動です。」
「ピンク」は気付いた。
「で、物は、どこに入れるの?」
「坊主ヘッド」は、無言で道具箱の一つを開け、ひっくり返し、中身を全部、机に。
「坊主ヘッド」は、空になった道具箱を閉じ、「ピンク」に差し出す。
しかし、役員は突っ込む。
「長いやつは、どうやって運ぶ?」
「坊主ヘッド」は、床から電動カッターを引っ張り出す。
「切れば、入ります。」
「それで、刀、切れるのか?」
「カッターは木箱用。あの刀は青銅、ダクトレンチハンマーで割れます。」
「おい……。」
「三種の神器。誰も形状に、気に留めません。切っても砕いても,神道の連中は狂信的に、ありがたる。
神道の連中に仏像の数々を割られ、薪にされた。先祖たちの恨み、とうとう晴らせる!」
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