#小説 「 #天皇制最期の日 」 (26　K 最高経営責任者(CEO)の場合(No.2)) 末娘はキャンプの意義を、切々と説いている。自然の大切さ、自然を味わう大切さを丁寧に。。。じぃし・ばぁば(後妻、二十代)の入れ知恵だな。。。これは、長兄(京大農二回生)の受け売りだな。 さてさて、と。 百円ショップで調達した、末娘用の赤鉛筆(税込140円)で、朱を入れる。 『どこでキャンプをしたいの?海のちかくでも、山でも、うちでも、キャンプできるよ。』 遠出は嫌です。 『キャンプ以外でも、自ぜんを味わえるよ。ドライブも、つりも、ハイキングも。ほかと比べて、よいところ・わるいところは?』 とにかく、遠出は嫌です。 『キャンピングカーは、とってもとっても高いです。山が一つ買えるくらい高いです。買っても、ほとんど使いません。しゃこに置いたままレンタカーのキャンピングカーは、小さい兄に、アレルギーが出るかも。』 とにかく、あんなもんは買いたくない。売っているから分かる。 あれは、厄介なおもちゃだっ。 『大きい姉は、虫が苦手ですよ。大きい姉を怖がらせたいの?』 末娘は 「はいっ!」 と答えるだろう。 去年夏、大きい姉(慶大経済三年)の背中、もとい、胸部にセミ数匹を入れていた。そのときの目は、絶対に大きい姉を怖がらせる野心で、ギラギラ。 相続のとき大丈夫か? 『PMCの人たちは今、とうきょうでいそがしいそうです。なので、PMCの人たちに守ってもらうのは、むりです。』 皇居再開発プロジェクトのリモート・ミーティングでも、PMCの確保が難しい、と聞いた。出資者の都内い移動ならば、数人は確保できるだろう。けど……九州には来れないだろう。 『思い出は、いつでも、どこでも、作れますよ。 　以上。』 いつもの逃げ口上で、〆た。 さて、次は…… (続く)