舶匝(はくそう online_checker) on GETTR : #小説 「 #天皇制最期の日 」
(7、 D親子の場合(後)。)
こんなやり取りしてる間も、仕事着に着替える間も、準備してる間も、相方はずっと、空の酒瓶に頬ずり。
何で、起きないかなぁ。
社長の英断...
#小説 「 #天皇制最期の日 」
(7、 D親子の場合(後)。)
こんなやり取りしてる間も、仕事着に着替える間も、準備してる間も、相方はずっと、空の酒瓶に頬ずり。
何で、起きないかなぁ。
社長の英断、一つ。
「ありったけの札束、用意しとけ」
だから、お古のランドセル二つ、引っ張り出して、開いた。
札束ぎっしり詰まてっいてる。
社長にその中身に、大きく頷いた。
「倒産間際なら、電子決済は都合悪いからな」
そして、父と子、もとい、社長と取締役は、お眠り君を残して、事務所を出る。
でも、嫌な予感がする。三つ四つ。
何かは分からないまま、ガレージ(雨漏りする倉庫、ともいう)の二トントラックに乗り込む(ライトバンはお休み。)
「AI様AI様、」と呼びかけて、到着地に伝えると、
「各所通行止めの為、いささか遠回りになる模様。それでも、宜しいですか」
「AI様AI様、宜しいです。」
「ならば、参るぞ」
「ははっー」と、ひれ伏す。
もう、親子の儀式。
でも、ガレージの屋根がガタカダと震えた。
「風だ。気にするな」
けど……
「悪い奴には、頭痛い風だ。だかなぁ、良い奴には、ワクワクする風だ。親子どっちも、良い奴だろ。」
「……だね。」
#皇位継承 #エカテリーナ二世